なぜ梅雨時期には髪がまとまらないか?
雨が続き高温多湿の梅雨の時期。梅雨の時期になると「髪がまとまらない」や「髪がうねる」という悩みの方が多くいます。
ではなぜ梅雨時期など湿度が高いと髪がまとまらなくなるのでしょうか?
髪には最適な水分量がある
髪の基本構造は以前の記事「髪の基礎知識:髪が綺麗と5歳若く見える」で記載した通りですが、髪には最適な水分量があるのです。
髪の最適な水分量は、シャンプーなど髪を濡らしていない状態で11%から14%程度です。シャンプーなどで髪を濡らすと髪の水分量は35%程度まで上昇すると言われています。逆に冬などの乾燥の季節では、ダメージを受けた髪の水分量は6%から8%程度まで下がります。
また年齢によっても髪の水分量は変化します。加齢に伴い髪の水分量は低下します。子供の髪はとても艶やかで潤いがありますが、年配の方の髪はパサツキがちです。
キューティクルが髪の水分量をコントロールする
髪の最適な水分量は11%から14%程度ですが、湿度が高い状況では、髪が外気の水分を吸収し膨張します。髪が膨張することにより髪がまとまらなかったり、うねったりするわけです。
キューティクルが整った髪は、キューティクルにより髪の水分吸収をある程度抑えることができます。しかし、キューティクルが開いた髪、いわゆるダメージヘアは水分量をコントーるすることが難しくなります。
髪のキューティクルを整える最適な成分はシリコン
髪のキューティクルを整えるには毎日のヘアケアが大切です。
毎日のヘアケア方法については、以前の記事「美髪を維持するための6つの心得」をご覧ください。この記事でもお話ししていますが、髪のトリートメントは髪の内部を補修するもの、コンディショナーは髪の表面をコーティングするものです。
ヘアケアという観点からはトリートメントとコンディショナーとどちらも大切ですが、髪のキューティクルを整える効果が大きいのはコンディショナーです。コンディショナーに含まれる成分で、もっともキューティクルを整えるのに効果的なのがシリコンです。
シリコンは未だに「悪いもの」と考えている人がいます。シリコンについての筆者の見解やシリコンとはどういうものかの説明はこちらの記事をご覧ください。
どうしてもシリコンが嫌という人は、ノンシリコンタイプのコンディショナーを使用しなければなりません。ただ、ノンシリコンタイプのコンディショナーは商品の種類が少なく、(なぜか)高価です。またキューティクルを整える効果が弱いものが多いです。ノンシリコンタイプのコンディショナーを使用するなら、髪をタオルドライした後に、ホホバオイルなどを併せて使用すると良いでしょう。
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