紫外線が髪に与える悪影響
5月から8月は紫外線量が多い季節です。紫外線は髪にダメージを与えます。
紫外線の基礎知識と紫外線が髪に与える影響をまとめます。
紫外線の基礎知識
紫外線量の月別変化
この図は2013年のつくばにおける日最大UVインデックスの年間推移グラフです。
UVインデックスとは世界共通の紫外線の指標です。
世界保健機関(WHO)では、以下のようなUVインデックスを活用した紫外線対策の実施を推奨しています。
年間推移グラフより、5月から8月にかけて紫外線量が多いことが分かります。紫外線の悪影響を受ける月は、7月や8月の夏をイメージしがちですが、5月6月の初夏においても注意が必要です。
(出展:気象庁ホームページ)
紫外線の種類
紫外線は太陽光線の一種類です。太陽光線には、暑さを感じる赤外線、目に見える可視光線、そして紫外線などがあります。
紫外線は、波長によってUV-A波、UV-B波、UV-C波の3つに分けられます。
UV-A波
- 太陽から届く紫外線のうち大部分を占める
- 窓ガラスや雲も透過して肌の奥まで届く
- UV-Bほど有害ではないが、長時間浴びた場合の健康影響が懸念される
- PAが指標
UV-B波
- ほとんどは大気層などで吸収されるが、一部(約5%)は地表へ到達する
- 窓ガラスでカットされる
- 皮膚や目に影響を与え、日焼け皮膚ガンの原因となる
- SPFが指標
UV-C波
- オゾン層などで吸収され、地表には到達しない
紫外線が髪に与える影響
髪のタンパク質は、シスチンやチロシンなどのアミノ酸で構成されています。
紫外線が髪にあたると、紫外線が髪に吸収され、髪のアミノ酸が酸化されダメージを受けます。
また紫外線により、髪のS-S結合が切れ、酸化によってシステイン酸が生成し、髪はダメージを受けます。
紫外線から髪を守るには
外出する時間に気を付ける
一日の内で紫外線量が多い時間帯は11時から12時です。できれば10時から14時ぐらいの間は外出を避けましょう。
帽子や日傘で紫外線を予防する
帽子や日傘で紫外線を受ける量を減らしましょう。帽子は蒸れる場合があるので気を付けましょう。
髪の紫外線対策商品で予防する
髪専用の紫外線予防スプレーなどが販売されています。これらの商品も必要に応じて使用するのも一つの対策です。
ただ、髪専用のものは頭皮に付かないよう気を付けましょう。またシャンプーで髪に付いたスプレー毎日を落としましょう。
関連記事
-
身体の中から髪を艶やかにするために行うべき10の習慣
髪を艶やかに保つために何か行っていますか?例えば以下のようなケア方法でしょうか? 入
-
頭皮の日焼けに注意!!5月からの紫外線(UV)対策
5月を迎えると気温も急上昇し、日中は暖かく過ごしやすい気温になりました。
-
頭皮と髪にも夏バテ!?夏にこそオススメしたい2つの予防法
猛暑の夏に予防しておきたい夏バテ! 今回は、夏バテについての症状や対策、こ
-
なぜ梅雨時期には髪がまとまらないか?
雨が続き高温多湿の梅雨の時期。梅雨の時期になると「髪がまとまらない」や「髪がうねる」という悩
-
髪を艶やかにする食用油とは?摂るべき油と控えるべき油
髪のパサツキ対策として、髪にオイルトリートメントをつける方法がありますが、それは対処療法でし
-
毛髪ミネラル検査でミネラルの過不足が分かる
毛髪は身体の履歴書 CHAGE and ASKAのASKA氏が覚せい剤取締法違反(所持)容疑で
-
海水浴に行くと髪が傷む3つの原因と対策
梅雨真っ只中ではありますが、海開きも近い季節となりました。 夏は髪と頭皮がダメージを受
-
美髪を維持するための6つの心得
髪の悩みは多種多様 髪の悩みは多種にわたります。 パサツキ 枝毛やキレ毛 くせ
-
髪の基礎知識:髪が綺麗と5歳若く見える
艶のある美しい髪は女性のあこがれです。髪は容姿全体に対して見た目の割合が大きいので、髪がパサ
- PREV
- 男女で異なる!薄毛につながるヘアサイクルの乱れ
- NEXT
- 頭皮がくさい!頭皮のにおいの原因と対策