頭皮のべたつき、5つの原因と対策
「指で頭皮をさわると頭皮が脂っぽい」、「シャンプーをしてもすぐに頭皮がべたつく」、「頭皮の脂っぽい臭いが気になる」、という頭皮のべたつきの悩みをお持ちの方が多くいます。
頭皮のべたつきには様々な原因があります。その原因と対策をまとめました。
原因1:シャンプーのし過ぎ
頭皮が脂っぽいからと言ってシャンプーを一日に二回も三回も行うのはよくありません。シャンプーをし過ぎると頭皮の必要な脂が失われてしまいます。
頭皮は皮膚はある程度の脂は必要です。必要な脂が失われると、人間の自己防衛機能が働き、脂を出して頭皮を守るという指令が自動的に出るのです。
頭皮の脂が足りないので、脂を出しているのに、シャンプーの頻度が多いとまた脂が足りなくなってしまいます。そして、さらに脂を出す指令が出るという悪循環に陥ってしまいます。
対策
シャンプーは一日一回までとする。できれば夜シャンプーして、朝に寝癖を直す必要があれば水だけで済ませてください。
使用するシャンプーは石油系界面活性剤のものは控えましょう。石油系界面活性剤のシャンプーは洗浄力が強いものが多いためです。
できればアミノ酸系のものを使いましょう。
一日に何度もシャンプーをしている人が、シャンプーの回数を減らしたり、洗浄力がマイルドなシャンプーに変えたりしても、最初の一週間程度は頭皮の脂が気になると思います。それでも最初の一週間は我慢してください。洗いすぎによる悪循環を断つにはやむをえません。
頭皮がべたつく人でもシャンプーの後は、頭皮の保湿をするようにしましょう。
洗浄成分が100%アミノ酸系でマイルドな洗浄力。ローヤルゼリーやコラーゲンなどの美容成分が頭皮の環境を整えます。カキタンニンなどの消臭成分も。
原因2:スタイリング剤
スタイリング剤を必要以上に多く使ったり、頭皮にスタイリング剤を付けていたりすると、シャンプーをしてもスタイリング剤が取れず、頭皮のべたつきの原因となります。
スタイリング剤の中でも、髪を固めるスプレーは、特にシャンプーで落ちにくいので注意が必要です。キャビンアテンダントの方で、仕事のためスプレーで髪をガチガチに固めていて、シャンプーをしても頭皮や髪のべたつきが取れないというお客様がいました。
対策
- スタイリング剤、特にスプレーは極力使わない。
- スタイリング剤を付けるときは頭皮に付かないようにする。
- スタイリング剤を付けた日は、夜にシャンプーをしてから寝るようにする。
原因3:脂っこい食事
食事は健康の基本です。脂っこい食事を多く取っていると、体内に脂が蓄積され、それを体内から輩出しようとします。
卵の黄身が黄色いのは、トウモロコシなどの黄色の餌を食べているからです。白い色の餌のみを与えた鶏からは、黄身の色が白っぽい卵が生まれます。
鶏と人間では異なる部分はあるとは思いますが、食事により卵の黄身の色が変わるぐらい、食事が動物の体に与える影響は大きいのです。
対策
脂っこい食事を控える。揚げ物、炒め物、サラダのドレッシングやマヨネーズなどを控えましょう。日本古来の粗食が一番です。
炒め物で油を使う場合は、少し値段が高くなりますが、サラダ油でなくオリーブオイルを使うとよいでしょう。
オリーブ油には「オレイン酸」が、豊富に含まれています。「オレイン酸」には、血液中の悪玉コレステロールを減らし、動脈硬化や心臓病、高血圧の予防効果があります。また体の錆の原因である活性酸素を取り除く働きもあります。ただ、カロリーはある程度あるので、取り過ぎには注意しましょう。
原因4:脂漏性皮膚炎の予備軍
頭皮のべたつきの原因に、脂漏性皮膚炎があります。
脂漏性皮膚炎の主な原因は、皮膚に常在するマラセチアというカビ(真菌)です。このカビは皮脂を好みます。免疫が低下したり皮脂が多い状況下では異常増殖し、次のような悪循環に陥ってしまいます。
免疫の低下+皮脂の過剰分泌 ⇒ マラセチア菌の増殖 ⇒ 皮膚の炎症 ⇒ 皮膚が剥がれ落ちる ⇒ 皮膚の過剰分泌
対策
原因5:不規則な生活やストレス
不規則な生活やストレスにより、自律神経のバランスが崩れます。自律神経は、自分の意志や意識で働かせることのできない神経です。食べ物の消化や皮脂の分泌など自律神経によりコントロールされ、自分の意識ではコントロールできません。
普段、脂っこい食事を取って全く問題がなくても、自律神経のバランスが崩れるたときに、脂っこい食事を取ると消化が不十分になり、未消化の脂が体内に多くの残ります。自律神経のバランスが崩れているため、皮脂分泌のコントロールも上手く働きません。皮脂分泌が十分に行われないと、体内に脂肪として蓄積されます。皮脂分泌が過剰になり、頭皮のべたつきにつながる人もいます。
対策
ストレスを溜めない。良質で十分な睡眠を取る。ストレスにより自律神経の交感神経が過剰になっている場合があります。
交感神経の働きを抑える方法をこちらで紹介していますのでご覧ください。
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