アトピー治療新薬「デュピクセント」初回から2週間の経過報告と2回目の使用体験
初回血液検査「総IgE値」と「TARC」が酷い数値
初回の「デュピクセント」注射の前日に血液検査を受けたのですが、IgEとTARCについては、まだ結果が出ていませんでした。そして、本日 「デュピクセント」 2回目の注射を受ける前に、IgEとTARCの結果の報告を受けました。IgEは16,000オーバー、要するに振り切れて測定不能という状態です。昨年秋に測定したときは、8,000程度だったのですが・・・。TARCも3千を超えており、アレルギー体質であることが分かります。
IgEは免疫グロブリンの1つで、血液中には極めて微量に存在し、アレルギー疾患(1型アレルギー)や寄生虫疾患で高値を示します。
現在、臨床で測定されているIgEには、特定の抗原(アレルゲン)に対し抗体活性を有する特異IgEと抗体活性が明確ではないIgE全体の量としての総IgEがあります。
ところで、特異IgEの濃度が必ずしも総IgE濃度に相関しない場合があります。もともと免疫能が未熟で総IgE濃度の低い乳幼児ではしばしば認められます。
総IgEは一般にハウスダストやダニ、カビ類など通年性アレルゲンに陽性を示す場合に高値のことが多く、花粉症や食物アレルギーでは上昇しないことが知られています。また、アレルギー疾患の合併が多いほど高値となり、アレルギー疾患の中ではアトピー性皮膚炎で最も高値を示します。よって、総IgEが高い場合はアレルギー性疾患または寄生虫が考えられますが、低いからといって非アレルギー性とはいえません。
成人の総IgE基準:170(IU/mL)未満
参考サイト:http://www.crc-group.co.jp/crc/q_and_a/36.html
TARCはアトピー性皮膚炎の症状の重症度を測定する血液検査です。TARCとは、リンパ球の1つであるTh2細胞を病変局所に引き寄せて、IgE産生や好酸球の浸潤・活性化させ、アレルギー反応を亢進させることで、アトピー性皮膚炎の症状を増悪させると考えられています。
血清中のTARC 値は、アトピー性皮膚炎において重症患者ほど高値を示します。また同一患者においては炎症の強さによく一致して上下し、重症化すると上昇し、治療によって軽快すると減少します。このためTARCの測定はアトピー性皮膚炎の病態を客観的に数値化することで重症度の評価に有用で、治療方法・薬の選択や治療の効果判定に用いられます。
大人の基準値基準値 450pg/mL未満
参考サイト:http://www.crc-group.co.jp/crc/q_and_a/175.html
初回から2週間の経過報告
「デュピクセント」は皮膚の炎症を抑えるわけではないので、投与してすぐに皮膚の炎症が収まるわけではありません。大体3回目ぐらいの投与から効果を実感される方が多いようです。
私自身も肌が劇的に改善したということはありませんでした。しかしながら、初回注射から日にちが経つにつれて、肌全体のハリが増えたような気がします。入浴時に水のはじき方がよくなったと思います。
睡眠時のかゆみですが、日によって差がありますが、平均すると初回注射以前よりかゆみもマシになった気がします。
まだ初回注射から2週間、プラシーボ効果かもしれない程度の改善ですが、少しはましになっている気がするので、今後に期待です。
「デュピクセント」2回目使用体験
2019年12月17日に「デュピクセント」2回目の注射体験をしてきました。注射した場所は前回同様お腹でした。「デュピクセント」は自己注射が可能となりましたので、先生から注射の仕方を教わりました。まず親指と人差し指でお腹をつまみます。そして針を斜めから入れます。垂直に針を入れないことがポイントです。そして、ゆっくりと注入します。
やはり今回もかなり痛みがありました。注入の最後の辺りが特に痛みが強いです。次回は先生の指導の下、自分で注射をする予定です。
「デュピクセント」の使用間隔
「デュピクセント」は2週間に1度の頻度で使用しますが、次回の3回目は年末年始で病院がお休みのため、3回目を早めた方がよいのか、あるいは、3週間ほど間隔をあけてよいのか聞いてみました。
結論は早めるのは良くないとのことです。よって次回3回目の注射は3週間後ということになりました。
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