マッサージのあとの揉み返しと好転反応の違い
マッサージに行くと、凝り固まった身体を一気にほぐしたくて強いマッサージを希望したり、痛くてもついつい我慢したりしていませんか?
そのせいで、マッサージの数時間後や次の日に打撲のような痛みが続くという
経験をした方も少なくないでしょう。
その症状こそが今回ご紹介する「揉み返し」の一種です。
揉み返しが起こる原因から、逆に身体にとってうれしい反応である
「好転反応」についても説明していきます。
1揉み返しとは
マッサージなどで強すぎる圧や、間違った圧により刺激が加わることで
筋が炎症したり損傷したりする状態です。
揉み返しの症状としてはいくつか種類があります。
・施術した部分が余計に痛くなり、しばらく痛みが続く
・ひどい場合は内出血になる
・頭痛や吐き気がする
・筋肉が硬くなった …等
〔揉み返しになると〕
強すぎる刺激によって、筋を余計に硬くしてしまい筋緊張が強まるのでせっかくマッサージをしたのに逆効果です!
2揉み返しの対処法
まずは、痛みのある部分を冷やしましょう。
10分~15分かけてアイシングして少しでも炎症を和らげます。
吐き気や頭痛がある場合は安静にすることも大切です。
〔揉み返し後のNG行為〕
揉み返しによる痛みや頭痛、吐き気がある場合、
【温める】【入浴】【マッサージ】【ストレッチ】【飲酒】は控えましょう。
血流を良くしてしまうと、炎症部分の症状悪化や痛みが増す原因になります。
※症状が軽くなり始めたらゆっくりと温めて回復させましょう。
3好転反応とは
溜まっていた老廃物がマッサージなどによって一気にほぐされ、血流がよくなった時に起こる症状です。
その血液によって老廃物が全身に流れ、最終的に体外に排出されます。
好転反応の症状は揉み返しとはまた違うので、これらの症状がでたら身体が回復していくというサインです。
・全身のだるさ
・眠気
・トイレが近くなる
・火照りがある(反応が強いときは発熱することもある)
・むくみ …等
揉み返しとの大きな違いは“長い時間痛みがあるか”です。
好転反応の場合は、全身に症状が出て長い時間痛みが続く事はありません。
〔好転反応がでたら〕
・湯船にゆっくり浸かって汗をかく
・水分をしっかりとる
・いつもより運動量を増やしてみる
・睡眠時間をたっぷりとる
※だるさなど体調がすぐれない場合は無理せず落ち着くまで安静にしましょう。
4最後に
マッサージに慣れていない人や、慢性的なコリによって指圧しても圧を感じにくい人がむやみに強いマッサージを受けてしまうと筋を傷つけ、結果として筋肉をより硬くしてしまいます。
また、体質によって揉み返しになりやすい人もいるので心配な場合は施術者に事前に伝えておくといいでしょう。
こっている人ほど「とりあえず強い力でマッサージして欲しい!」という方が多いですが、自分の体形や体質にあった強さで回数を重ね徐々にほぐしていくのがコリ改善の近道です!
プロの力を借りつつ、ご自身でもストレッチや姿勢の見直しなど少しずつ意識していくのが理想的です。
ヘッドスパ専門店ベルシュヴー代々木公園店 スタッフ
関連記事
-
頭皮マッサージは本当に毛髪の発毛に効果があるのか?
以前から「頭皮マッサージを継続して行いましょう!」と推奨してきました。 頭皮マッサージ
-
頭皮にも化粧水習慣を!- 乾燥トラブル6つの原因と対策 –
毎日の洗顔後、お顔には化粧水や美容液等をつけて保湿しますが、入浴後の頭皮にケアを
-
乾燥肌の原因はお酒だった!
アルコールと乾燥肌の関係今年も残すところ約1ヶ月となりました。 今年は色々と我慢の年ではありましたが、少しずつ
-
【夏季限定】クールヘッドスパ
夏バテ予防のヘッドスパオプションのご紹介です!! 【 夏季
-
体が冷えるリスクについて
今回は、これから訪れる本格的な冬を前に【冷え】についてお話しします。
-
ヘッドスパのお店選びで失敗しないための7つのポイント
暑い日が続き、頭皮のにおいやベタツキが気になったり、紫外線による髪のダメージが気になる季節と
-
寒い冬に頭皮が臭うのはなぜ?冬こそ頭皮のにおいケアを
汗をかきやすい夏よりも冬の方が、頭皮が臭う気がする…と思ったことはありませんか? 実は冬こ
-
その抜け毛、本当に「秋の抜け毛」!?抜け毛を予防する7カ条
秋は「抜け毛の季節」と良く耳にします。 その原因は夏の間の過剰な紫外線ダメージや、皮脂
-
自律神経を整えて心身ともに健康に
自律神経とは 神経は「自分の意思で動かすことが可能である体性神経」と「自分の意思ではコントロールが
-
この時期になりやすい「冬季うつ」とは?
寒い季節になると、何に対してもやる気が起きないことや、疲労感、眠気をいつもより強く感じるこ
- PREV
- ヘッドスパ専門店が教える正しい頭皮ケア
- NEXT
- 頭皮も紫外線対策を!