以前より髪がやわらかくなった、まとまりにくくなった、スタイリングしてもすぐにぺたんとしてしまう。そんな「髪のハリ・コシがなくなった」という変化は、年齢を重ねる中で多くの人が感じるものです。この記事では、髪のハリ・コシが失われていく仕組みと、自宅でできる対策、注意したい習慣を整理します。
まず知っておきたいこと
- 髪のハリ・コシの低下には、髪1本1本の太さの変化と、髪内部の潤い成分やキューティクルの状態の変化が関わっています。抜け毛の本数だけが原因ではありません。
- こうした変化は多くの人に起こる自然な加齢変化であり、特別な異常というわけではありません。
- 日常のケアの見直しで、髪への負担を減らし、今の髪質に合わせた扱いをしやすくすることはできます。
- 1日に50〜100本程度の髪が抜けるのは正常な範囲とされています。抜け毛の本数そのものが急に増えた場合は、この記事とは別に原因を確認した方がよいこともあります。
髪のハリ・コシがなくなっていく仕組み
髪の太さは年齢とともに変わっていく
髪の太さは一生を通じて一定ではありません。男性は思春期を過ぎたころから、女性は40歳ごろから、髪の直径がゆるやかに細くなっていく傾向があることが指摘されています。1本1本の髪が細くなれば、当然、髪全体としての「しっかりした感触」も弱くなり、これがハリ・コシの低下として感じられます。
髪内部の潤い成分やキューティクルの状態も変わる
健康な髪は、内部に一定の潤い成分(脂質)を保つことでしなやかさやツヤを保っています。更年期以降はこの潤い成分が減りやすく、艶やまとまりが低下しやすいと指摘されています。あわせて、髪の表面を覆うキューティクルも加齢とともに乱れやすくなり、これも艶の低下につながる要因とされています。
意外と知られていない仕組み
髪の内部(コルテックスと呼ばれる部分)に含まれる一部の物質が、年齢とともに増えたり減ったりすることが、大学の研究グループによる分析で確認されています。まだ研究段階の知見であり、これを補えば必ずハリ・コシが戻る、という確立されたケア方法があるわけではありませんが、髪の内部で年齢による変化が起きていること自体は、こうした研究からも裏付けられています。
自宅でできる対策
- 髪への摩擦・負担を減らす:ゴシゴシ洗う、強くタオルでこする、無理に引っ張りながらとかす、といった扱いは髪を傷めやすくなります。タオルは押さえるようにして水分を吸わせ、ブラシは毛先からやさしく通します。
- やさしい洗浄と保湿ケア:洗浄力の強すぎるものより、髪と頭皮にやさしいシャンプーを選び、コンディショナーやリーブイントリートメントで髪内部の潤いを補う意識を持つとよいとされています。
- 熱・乾燥への配慮:ドライヤーは根元を中心に、高温を髪に当て続けないようにします。自然乾燥のまま長時間放置するのも髪の負担になり得るため、適度に乾かすことが大切です。
- きつく引っ張るスタイルを避ける:ポニーテールや編み込みなど、同じ部分に負担がかかり続けるヘアスタイルを毎日続けることは、髪や毛根への負担になり得ます。
やってはいけないこと・注意点
- 自宅での頻繁なカラーリング・パーマ・縮毛矯正など、化学的な負担が大きい処理を繰り返すこと
- コテやストレートアイロン、高温のドライヤーを髪に当て続けること
- 髪を強くねじる、引っ張る、無意識に抜く癖
- 「ハリ・コシがなくなった=何か悪いことが起きている」と過度に不安になり、根拠の不確かな方法を次々試すこと
これらは髪への負担を増やし、かえって状態を悪化させることがあります。
抜け毛が急に増えた場合との違い
髪のハリ・コシがなくなることと、抜け毛の本数が急に増えることは、原因も対応も異なります。1日に50〜100本程度の抜け毛は通常の範囲とされていますが、明らかに抜け毛が増えた、円形に髪が抜けた、頭皮に強いかゆみや炎症があるといった場合は、この記事で扱うハリ・コシの変化とは切り分けて、皮膚科などの医療機関へ相談することを検討してください。
髪の変化に気づいたときにできること
髪のハリ・コシの変化は、自分では「なんとなく」としか気づきにくいものです。ヘッドスパ専門店ベルシュヴーでは、丁寧な頭皮カウンセリングとマイクロスコープによる頭皮チェックを行い、その方の頭皮や髪の状態に合わせたヘッドスパを提供しています。日々のケアを見直すきっかけとして、今の頭皮や髪の状態を確認してみたい方はご相談ください。
なお、ヘッドスパは頭皮・髪のケアを目的としたものであり、病気の診断や治療を行うものではありません。抜け毛や頭皮の症状が気になる場合は、まず医療機関への相談をご検討ください。
